コラム

ネコちゃん 熱中症 2

ワンちゃん
厳しい暑さが続いておりますが、いかがお過ごしですか。この時期になるとワンちゃんの熱中症が多発し、尊い命が失われています。熱中症はたいてい飼い主さんの注意不足により起こるものです。正しい知識と万が一起こったときに、どのように対処すべきか知っておかなければなりません。
軽い熱中症を起こしたとき、ワンちゃんは目つきもぼんやりとし、時に筋肉の痛みや痙攣をおこします。この段階で飼い主さんが気付かなかった場合、嘔吐や下痢を起こし、意識がもうろうとし、正常な反応ができなくなります。その後、ぐったりとし意識がなくなった時には処置をしてもたいていは助かりません。この時、体の中では極度の脱水、全身の臓器という臓器が機能停止を起こしています。
熱中症かもしれないと感じたら、まず体温計をワンちゃんの肛門にさし、体温を測ってください。ワンちゃんの平熱はだいたい38度くらいです。熱中症になると、熱が40度以上になっているでしょう。その時はすぐさま風通しのよい場所に連れて行き、熱が39度になるまで水をかけ続けてください。そして、首、わき、股のところに保冷剤をはさんでください。熱が下がるまで、5分ごとに検温します。熱が39度台にはいったら、すぐに病院に連れて行ってください。熱中症だと分かった時点で、必ず事前に動物病院に連絡しておいてください。迅速に対処するために大事なことです。熱中症は時間との戦いです。熱中症の怖いところは、たとえ軽度の段階で治療が出来たとしても、その後腎不全等が進行してしまう場合があると言うことです。
熱中症はどのような時に起こるのでしょう。暑い日に風通しの悪い閉め切った部屋や車内に残したり、日中に暑い中散歩した時に良く起こります。日が落ちた後でも、散歩するときは地面に手をあててください。時に、日中の太陽で地面が暑くなっていることがあります。夜の8時に散歩中に熱中症を起こしたワンちゃんがいました。熱中症は、また気温がさほど高くなくても、湿度が高いときにも起こることがあります。夕方の雨上がりの後の散歩など、気をつけてください。特にお年寄りのワンちゃんや肥満気味のワンちゃん、大型犬、短頭種のワンちゃんなどは気をつけましょう。

 

ネコちゃん
梅雨も終わり、いよいよ夏本番です。今年も猛暑と予想されていますが、暑いからと言ってクーラーのかけすぎには注意しましょう。クーラーの効きすぎた所では人も体調を崩してしまいますよね。それはネコちゃん達にとっても同じで、クーラーのかけすぎによる冷えから下痢したり風邪を引いてしまうことがよくあります。体力の低下している高齢のネコちゃんなどでは鼻炎から肺炎にまで進行することもあります。
冷たい空気は下に沈むため、人よりも床に近いところで生活をしているネコちゃん達にとって、人が快適だと思う温度では冷えすぎてしまいます。ネコちゃんが生活している場所が28度以下にならないようにしましょう。できるだけ風通しをよくしたり、クールマットを利用したりして、ネコちゃんが快適な夏を過ごせるようにしてあげてください。
また夏は食べ物が腐りやすい季節です。食中毒を避けるために食べ残しは早めに処分し、食器類もよく洗って清潔に保つようにしましょう。

 

フェレットさん、ウサギさん、ハムスターさん
暑い日が続き、冷房をかけている家も多いと思います。その時、室内を冷やしすぎていませんか?冷やしすぎると動物達も体調を崩すことがあります。フェレットさんやウサギさんがいることが多い足元は特に冷えやすい場所で、思ったより寒いことが多いのです。また、リスさんやハムスターさんなどケージ内で飼育されている動物は寒くても逃げ場がないため特に注意が必要です。冷房をかける時は設定温度を高めに設定し、動物たちが生活している場所に温度計をおいて28度以下にならないようにしましょう。