コラム

秋の訪れ

ワンちゃん
このところめっきり涼しくなり、秋の訪れを感じる季節になりました。
細菌による皮膚炎は減ってきましたが、アレルギー性皮膚炎は減る気配がありません。皮膚にはバリアーの役割があります。光、温度、細菌、真菌、ウイルスなどの様々な外部刺激から体を守ってくれています。アレルギーを持つワンちゃんはこのバリアーが弱くなっているため、刺激に対してとても弱く、正常なワンちゃんには耐えられる刺激もアレルギーを持つワンちゃんの皮膚は耐えられず皮膚病になってしまいます。このバリアーの弱い皮膚は体内の免疫異常によっておきます。その体の異常を防ぐためには食事と適度な運動が大切です。まず食事管理はアレルギーの症状を左右する1つの重要な因子となります。お肉、野菜、ご飯を含むバランスの良い食事は皮膚の構造を強くし抵抗力を高めます。ドッグフードだけを与え続けることは問題があります。また、適度な日光浴及び運動による新陳代謝の促進も大切です。少なくとも1回30分位の運動はしたいものです。

 

ネコちゃん「猫カゼ」
急に空気が冷たくなってきましたが、ネコちゃんが鼻水をたらしていたりくしゃみをしていたりしていませんか?ネコちゃんにウイルス、細菌、クラミジアなどの病原体が感染することによりこのような症状が見られます。鼻水、くしゃみの他に発熱、目ヤニ、よだれ、が見られることもあります。ネコちゃんは鼻がつまると急激に食欲をなくしてしまうので、特に体力のない子ネコや老齢のネコちゃんでは衰弱し命に関わることもあります。症状が悪化する前に早めに動物病院へおつれ下さい。
また、ヘルペスウイルス、カリシウイルス、クラミジアに関してはワクチンで予防することができます。本格的な冬を迎える前にワクチンを接種しておきましょう。うちの猫は外に出ないから…と思っている方もいらっしゃるようですが、感染源は猫と猫との接触だけではありません。人の手や衣服についた病原体が家の中のネコちゃんに感染することもあります。ワクチンでしっかり予防してあげてください。

 

ハムスターちゃん
お宅のハムスターちゃんは元気に過ごしていますか?食欲が落ちたり、お尻が汚れたりしていませんか?便は形がある状態で量もきちんと出ていますか?便がゆるかったり、形が無かったりなどの胃腸障害が続いていると腸重積という病気になることがあります。腸重積は腸の中に腸が入り込んでしまう病気で、腸の内容物の通過が障害されたり、腸への血流が妨げられ腸が死んでしまったりお尻から腸が脱出してしまうこともあります。この病気は手術をして治すかありません。時間がたてばたつほどひどくなるため早期発見、早期治療が大切です。日頃から便の状態などに充分注意して身体全体を良く見てください。