コラム

今年もみなさん健康でありますように

ワンちゃん「チョコレート中毒」
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。愛犬とともに新しい一年をつつがなく過ごせることを願っています。
愛犬の健康はもちろんのこと、一緒に暮らしているご家族の方も健康であることが大切ですね。
元気に走り回っていた愛犬が年をとり、思うように体を動かすことができず、排便などの補助を人に頼らなければならなくなったときに、飼い主さんの負担が大きくなります。また、痴呆症が進み、いつもとはことなる時間に起きるようになったり、夜鳴きが始まるとさらに負担が倍増します。例えば、それが一週間から二週間くらいであれば、なんとか乗り越えられますが、一年、二年と続けば、次第に疲れを感じるようになるでしょう。「ちょっとしたことで優しい言葉をかけられず、そのことに対して自分を責めてしまうんです。」と、お聞きしたことがあります。
愛犬の健康は、ご家族の方たちの健康があってこそ維持できるものです。ある認知症のワンちゃんのおうちでは、家族総出で協力し合い、疲れたときは一泊外泊し、十分睡眠をとり体力を回復させるそうです。そうすると、気持ちにも余裕が出来る、そうお話でした。
愛犬の介護はとても大変ですが、ふとしたときに愛犬が幸せそうに微笑んでいたり、心地よく眠っている顔を見ていると愛おしく疲れが消えますね。もしも、愛犬の介護に行き詰ったり、分からないことがありましたらご相談下さい。お話しするだけでも気が楽になるかもしれません。少しでもお力になれればと思います。

 

ネコちゃん「歯周病」
ネコちゃんの口腔内疾患のうち最も多く見られるのが「歯周病」です。5歳以上のネコちゃんの実に80%以上が歯周病を患っているといわれています。
歯周病の原因は歯垢(シコウ)と歯石(シセキ)です。歯垢とは食べ物のカスと口の中の細菌が固まって歯に付着したものでさらに唾液(ダエキ)中のカルシウムが沈着すると固い歯石になります。歯垢や歯石は歯ぐきの炎症を引き起こし歯ぐきが赤く腫れたり出血しやすくなります。他にも口臭がきつくなったり、よだれをたらしたり、痛みからご飯を食べられなくなるなどの症状が見られます。また、口の中の細菌が血液に入ると腎臓、肝臓、骨や心臓などの全身の臓器に運ばれて様々な病気を引き起こします。
いったんついてしまった歯垢は簡単にはとることは出来ず麻酔をかけて歯石を除去する処置が必要になります。また炎症が歯を支えている骨まで進行しぐらぐらになってしまった歯は抜歯するしかありません。こうなる前に定期的に歯磨き(ハミガキ)をして歯石がつかないようにしてあげてください。口の中をさわらせてくれないネコちゃんも多いですが病気の予防のために若いうちから歯磨きを習慣にして慣れさせておくことが大切です。

 

ウサギちゃん
ウサギさんといえば、ピョンピョン飛び跳ねる姿を連想できるほど後ろ足の筋肉が発達しています。しかし、それとは不釣合いなほど骨が軽く弱いため、骨折や脱臼などの事故が起こりやすいのです。わずかな高さから落ちても、着地に失敗すると足の骨が折れてしまうことがあります。また、何かに驚いて自分で思い切り床を蹴ると脊椎が骨折してしまうこともあります。程度にもよりますが、全く立てなくなったり、おしっこができなくなったり、命に係わる場合もあります。お正月休みや冬休みで家族や親戚が集まる機会が多くなると思いますが、ウサギさんはとてもデリケートな動物で、慣れていない人、動物、初めて聞く音などに対して、驚いてパニックを起こしてしまうことがありますから、十分注意して接してください。ウサギさんを抱くときは無理な抱き方をせず、包み込むようにそっと両手でかかえて下さい。爪が伸びていて足を引っ掛けてしまったなど、人が見ていない間に事故が起こってしまうこともあります。心当たりがなくても、立ち上がろうとしない、足がブラブラしているなど、異変を感じたらすぐ病院へ連れてきてください。

 

リスちゃん、ハムスターちゃん
日中も寒い日が続いていますが、お宅のリスちゃん、ハムスターちゃんは活発に動いていますか?野生では気温が低下して4~5℃になると冬眠します。家で飼育されていても気温が低下し10℃前後になると動きが鈍くなりさらに低下すると冬眠してしまいます。しかし、家で飼育されている子は野生と異なる環境で十分な準備も無く、冬眠に入ってしまうことは良いことではありません。そのような冬眠は体の負担が大きなものになり、命の危険もあります。家では冬眠させないよう温度管理をしましょう。
20~25℃ぐらいにすると、リスちゃん、ハムスターちゃんも過ごしやすいですし、寿命も延びます。特に暖房を切る夜から朝にかけて冷え込むので、注意してください。少なくても15℃はきらないようにすると、冬眠してしまう危険は少なくなります。動きがおかしかったり、寝ている時間が異常に長いなど、おかしいと思ったら早めに病院へおいで下さい。