コラム

火傷に注意!

ワンちゃん「火傷(やけど)」
火傷は火や熱いものに接触することによって起こります。原因として、ストーブやヒートマットなどがあります。その他に薬品や感電などでも火傷があります。
この時期に多いのは、保温器具によるものです。寒い日にストーブをつけるとその前をワンちゃんが陣取り、体を触ると熱くなっているので、急いでストーブから引き離した経験をお持ちの方もいらっしゃると思います。ワンちゃんは毛が密に生えているので、内側(皮膚)が温まるまで時間がかかり、被毛が焦げるということが起きます。さらにこの時期は、冬毛(アンダーコート)が生えているので、被毛の密度はさらに増す。そのため内側(皮膚)への温度の到着が遅くなり、少し遅れて火傷を起こす事も多いのです。
ヒートマットも注意が必要です。ヒートマットの上で体勢も変えず、すっとそのまま寝ていると、直接あたっている部分が低温火傷を起こします。これを防止するためにはヒートマットの上に直接寝かさないことです。ヒートマットの上に不燃性のカバーを掛けてあげてください。温度のコントロールが出来る場合は出来るだけ「弱」でつけて、低温やけどを予防してください。寒い日の温度のコントロールはエアコンの方が安全です。
万が一、皮膚、被毛に異常を見つけた時は来院してください。

 

ネコちゃん「尿石症」
寒さが一段と厳しくなってきました。これからの季節は尿石症で来院されるネコちゃんが増えてきます。尿石症とは膀胱や尿道に石ができる病気です。特に冬場は飲水量が減るため尿が濃くなり石ができやすくなるのです。尿石症になると膀胱、尿道に炎症が起きるため、血尿がでたり、排尿時に痛がったり、頻繁にトイレに行くなどの症状が見られます。また結石が尿道につまり、尿が全く出ない状態が続くと腎不全に陥り死に至る危険があります。特に雄猫は尿道が細く結石がつまりやすいため注意が必要です。おしっこの回数や量、色がおかしくないかなど気をつけて見てあげてください。そして少しでも変化が見られたら早めに動物病院へ連れて来て下さい。
尿石症の予防は何と言っても水分を取ることです。ネコはもともと水を多くのむ動物ではないのでドライフードをふやかしたり、魚や肉の茹で汁をかけたりして食事から水分がとれるようにするとよいでしょう。

 

ウサギさん「避妊と去勢」
お宅のウサギさんは、避妊手術や去勢手術をされていますか?
元気なのに手術をするのはかわいそうだと考える方もいるかと思いますが、避妊・去勢手術によって病気や問題行動を予防することができます。去勢をしていないオスのウサギさんでは、睾丸などに腫瘍や炎症などが起こることがあります。また、マーキングと言って尿をあちこちにスプレーしたり、マウンティングといってヒトの手足にしがみついてきたり、縄張りを主張してヒトにしがみついてくることもあります。一方、避妊をしていないメスのウサギさんは、発情に伴って気が荒くなるだけではなく、将来子宮の病気になる確率が非常に高くなります。中でも最も多いのが子宮腺癌という病気で、2歳を過ぎたころから多く見られます。特徴的な症状が少ないため、見つかった時にはかなり進行していたり、肺や肝臓、骨に転移していしていたりすることもあります。このような病気の治療では、手術によって卵巣と子宮を取ります。しかし、病気になってからでは、元気な状態で手術をするよりはるかにリスクが高くなります。子供を残そうと考えていないのであれば、病気の予防と長生きのために若いうちに避妊・去勢手術を受けることをお勧めします。

ハムスターちゃん「風邪」
寒い日が続くようになりましたが、ハムスターちゃんは元気に過ごしていますか?くしゃみをしたり鼻水をたらしたりしていませんか?
急激な温度変化や飼育環境が汚れていたりすると、ハムスターちゃんも風邪をひくことがあります。ひどくなると、肺炎にまで進行し命に関わることもあります。特に冬は気温も低く乾燥しているため、粘膜のバリアー機能が低下し、感染症を起こしやすい状態です。1日の温度差が10℃以上あったり、気温が15℃を切ったりするようだと注意が必要です。20~25℃に保温してあげると、ハムスターちゃんも過ごしやすく、体調も崩しにくくなります。また、体調管理には食事も重要です。ヒマワリなどの種子やハムスターフードだけでなく、野菜なども与えるようにし偏食しないようにしましょう。