コラム

犬:去勢と避妊 猫:嘔吐 ハムスターちゃん:梅雨の衛生管理

ワンちゃん「去勢と避妊」
お宅のワンちゃんは男の子ですか?女のですか?男の子であれば去勢手術を、女の子であれば避妊手術を受けていますか?「健康なワンちゃんに手術は、、、」との相談を受ける事があります。では、実際に去勢手術と避妊手術のメリットとデメリットは何でしょうか?

男の子での去勢手術のメリットとデメリットは何でしょうか?
「メリット」
・誤交配が避けられる
・攻撃性の強いワンちゃんをある程度落ち着かせる事が出来る
・精巣の腫瘍等の病気が避けられる
・前立腺の病気が避けられる
・肛門周囲腺にできる腫瘍が避けられる
などが挙げられます

「デメリット」
・太りやすくなる
が挙げられます。

女の子での避妊手術でのメリットとデメリットは何でしょうか
「メリット」
・誤交配を避ける事が出来る
・卵巣の腫瘍等の病気を避ける事が出来る
・子宮の病気を避ける事が出来る
・乳腺腫瘍を避ける事が出来る
などが挙げられます

「デメリット」
・太りやすくなる
が挙げられます。

以上のように去勢手術、避妊手術はメリットが多くあります。さらにデメリットである「太りやすくなる」は食事管理で十分にコントロールが可能になります。病気になってから手術を考えるのもは遅すぎます。病気になる時には年齢が高齢である事も多く、手術に対するリスクは確実に大きくなります。体力のあるうちに手術を行う事が安全です。もし、繁殖をしないのであればワンちゃんの去勢、避妊手術をお勧めします。

ネコちゃん「嘔吐」
じめじめした季節になりましたが、お宅のネコちゃんは元気にしていますか?吐いたりしていませんか?湿度も温度も高いこの時期は食事を置きっぱなしにしておくと、特に傷みやすく、傷んだ食事を食べてしまうと吐いたり下痢をしてしまう事があります。食事を置きっぱなしでちょこちょこ食べる習慣は食事量の管理がしづらく、歯垢もつきやすくなりますので、決まった時間に与え、残ったものは片づけてるようにしましょう。猫ちゃんが吐いてしまう原因は様々で、食べ過ぎやあわてて食べて吐いてしまう事もあれば、刺激物や冷たすぎたり熱過ぎたりする食餌や、急に食餌を変更しても起こる事があります。また食餌以外でも、異物や毛玉でも起こる事があります。また、食道から腸の病気だけでなく、胃腸以外の臓器の病気、例えば腎不全や尿路疾患、肝臓や膵臓等の病気も起こる事がありますし、ストレスや興奮、車酔いなどでも吐く事もあります。 吐くと言う症状には、このように様々な病気が隠れている可能性がありますので、嘔吐を繰り返すようなら、詳しい検査が必要かもしれませんので早めに病院へおいで下さい。

ハムスターちゃん「梅雨の衛生管理」
雨の多い季節となりました。高温多湿のこの時期は、水や食事などが傷みやすく、カビや細菌などが増殖しやすいため、衛生面で注意が必要です。
 生野菜や果物などの食事は特に傷みやすいため、一日量を数回に分けて与え、残ったものは早目に取り除きます。お水も腐りやすいので、一日に何回か交換し、給水ボトルは先の細いブラシを使って隅まできれいに洗います。食器を複数用意しておき、定期的に消毒すると安心です。加熱できるものは、熱湯消毒するとよいでしょう。やむを得ず、消毒薬を使う場合には、しっかりとすすいで、消毒薬が残らないように気を付けてください。ペレットや種子類、穀類なども保存状態が悪いとカビが生えたりすることがあります。食器に残っているものは、すべて交換し、フードの袋はしっかりと密閉して、湿気の少ない場所で保管し、早目に使い切るようにしましょう。
 お部屋の掃除も大切になります。ハムスターちゃんのお部屋の床材は吸湿性が良いために、逆に、湿度の高い時期はカビや細菌が繁殖しやすくなります。床材がじめじめしていると、皮膚が蒸れて皮膚炎をおこしたり、カビを吸い込むと呼吸器症状を起こしたりします。このようなトラブルを避けるためにも、汚れた部分を早目に取り除くのはもちろんのこと、こまめに床材を交換し、天気の良い日には、ケージ全体を日光消毒してあげてください。お部屋の中に置いている、トイレや巣箱、おもちゃなども定期的に隅々までお掃除しましょう。
 衛生管理、湿度管理に注意して、健康に梅雨をお過ごしください。