どうぶつのセンター病院

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ハリネズミさんのハリネズミふらつき症候群(WHS)|川口市の動物病院なら、どうぶつのセンター病院にご相談ください。犬、猫、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモット、シマリス、プレリードッグなど幅広く診療。

コラム

ハリネズミさん:ハリネズミふらつき症候群(WHS)

 

ハリネズミで問題になっている神経系の病気です。別名WHS(Wobby Hedgehog Syndrome)といい、死亡率が高く未だに詳しい原因・治療法が確立されてません。

後ろ足がふらつくようになる、力が上手く入らない、筋肉の萎縮をともなう四肢の麻痺が起こり、悪化していきます。多くの場合、後ろ足から発症し、それから前足、全身に広がります。食事が思うようにとれないので痩せたり、自力での排尿や排便が困難になる場合があります。多くの場合、症状があらわれてから18~25ヵ月以内に死亡し、生きているうちに確定的な診断はできず、死後に病理解剖して詳しく検査すると、脊髄に障害があり、脳や末梢神経も影響を受けていることがわかります。

何が原因なのか未だに良くわかっていません。原因として推測されているのは、栄養不良・ビタミン・カルシウムの不足(ビタミンB1欠乏)・ウィルス・細菌・中毒・外傷・過度のストレス(出産、転居)・遺伝性ではないかということです。

原因が特定されていないため、治療方法も確立されていません。私たちができることは、良い環境で過ごさせてあげることです。症状が進むと体を引きずるようになり、やがて寝たきりになります。やわらかく、衛生的な寝床を準備して下さい。寒い時期は暖かくしてあげてください。食事は、自分で食器まで歩ける時は食べやすいよう工夫してください。ふらふらしないよう、タオルやクッション状のものを置いて体を支えるようにしても良いでしょう。症状が進むと自分でエサが食べられなくなるため、強制給餌が必要になります。シリンジ・スポイトでふやかしたエサを与えてください。眠る時には体が傾かないように巻いたタオル・クッションを体の左右に置いたり、できるだけ自力で歩けるように体の幅程の段ボールで作ってあげるのも良いでしょう。

とにかく生活・環境の質をあげることが最大の予防です。良く運動をさせ、ストレスを与えない環境を作る、ビタミン剤・カルシウム剤を添加する等が提唱されています。ビタミン剤・カルシウム剤を与えたい時は獣医師と相談の上、与えてください。また、原因に遺伝的要素があるので、発症した個体がいる場合は繁殖させないでください。

なお、ふらつきや麻痺のすべてがWHSとは限りません。低体温・外傷・低血糖・エネルギー不足・脊椎の損傷・脳腫瘍なども考えられます。「治らない病気だから仕方がない」とすぐに諦めず、病院で診察を受けてください。

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