コラム

ネコちゃん「猫の肝炎」

肝臓はお腹の中にある比較的大きな臓器で、栄養を取り込み、作り、蓄えたり、薬物や有毒物の解毒を行うなどの大切な働きをしています。軽度の炎症や障害ではうまく働いている所が補ってくれるため、症状としては現れないことが多い臓器です。しかし、重度になると元気や食欲がなくなり、体重が落ちたり吐いたり下痢したり、毛がパサパサになったり、飲水量が増えて尿の量が増えたり、お腹に水が溜まりお腹が膨らんだりします。また、黄疸が出ると白目や口の粘膜、耳の内側などが黄色くなるなどの様々な症状が出てきます。肝臓の炎症が続くとやがて肝細胞は死んでしまい線維におきかわり肝臓は固く腫れ、肝硬変の状態に陥ります。肝硬変は肝臓病の末期の状態でやがて死に至ります。

肝炎の原因には細菌やウイルス、寄生虫などの感染だけでなく中毒などがあります。また、肥満も要因の1つになることもありますので、食べさせすぎたり、太らせたりしないようにしましょう。