
2012年のコラム
ワンちゃん「肥満の原因」 徐々に暖かくなり、散歩しやすい季節になりました。冬の間家でヌクヌクしていたワンちゃんはやや太っているかもしれません。
ワンちゃんが太るのには運動不足もありますが、それ以外にも理由があります。まずはおやつです。おやつをやめてもらうと体重が大体200gから300gぐらい減ります。与える量は少ないのですが、毎日少しずつ習慣的に与える事が多いため、結果的には体重が増えます。後は食事量です。多くの飼い主さんは食事量をきちっと測り与えてるようですが、しかし体重が増えてしまうことがあります。何故でしょうか?それはワンちゃんの時間の流れ方の早さです。ワンちゃんは生後1年で人間で言う約20歳に当たります。その後は1年で約4才年をとります。すなわち4歳のワンちゃんは約32歳に当たります。1歳のワンちゃんと4歳のワンちゃんでは12歳の差がある事になります。当然、身体が要求するエネルギー要求量は減ります。当然食事量も減らさなければいけません。しかし、食事を減らすことはなかなかできません。そのため、少しずつですが、余剰エネルギーが脂肪化して太って行きます。
太ると心臓病や糖尿病、皮膚病、関節疾患など様々な病気の元になります。腹八分目は健康への第一歩です。ちょうど今の時期はフィラリア予防のために体重を測ります。病院へおいでの際は正確な体重の測定と食事についてのアドバイスを受けてください。
ネコちゃん「肛門腺」 お宅のネコちゃんはしきりにお尻を気にしていませんか?猫ちゃんの肛門の横には肛門腺と言う分泌腺があり、その分泌物は強い臭いを放ち、それをつけることで他の猫ちゃんとのコミュニケーションを取ったり、縄張りを誇示するために使われたりします。また、排便時にも分泌されます。しかし、肛門腺から分泌物がうまく排出されないと気にして咬んだり舐めたりすることがあります。また、炎症を起こしたり、細菌などが入り込み化膿する事もありますし、ひどくなると破裂して肛門の横に穴があいてしまうことあります。そうなると肛門腺を取り除く手術が必要となる事もあります。破裂する前に貯まっていてうまく出ていないようなら絞り出す必要がありますので、猫ちゃんがしきりにお尻を気にしているようなら、早めに病院へおいで下さい。
フェレットちゃん「予防接種」 フェレットちゃんにとって怖い病気の一つに、ジステンパーが挙げられます。これは、犬ジステンパーウイルスに感染することによって起こる病気で、名前のとおりワンちゃんに感染するウイルスですが、フェレットちゃんも感染することがあり、感染するとほぼ死亡します。
感染は、ウイルスに感染した動物からの飛沫感染、鼻水・目やに・排泄物への接触により起こり、7~10日間の潜伏期間(ウイルスが増えているが症状が認められない期間)の後、発症します。主な症状は、発熱、食欲不振、鼻水・目やにが出るなどの呼吸器症状のほか、ハードパットと呼ばれる肉球が硬くなる症状が見られることもあります。症状が進行すると、肺炎を起こしたり、涎を流したり立てなくなるなどの神経症状が認められ、最終的に死にいたります。
現在、ジステンパーに対しては抗菌剤による二次感染の予防や、点滴、給餌などによる体力を落とさないための治療や免疫力を高める治療が行われています。
予防方法は、感染動物との接触を避けるとともに、あらかじめワクチンを接種しておくことです。感染すると怖い病気ですので、十分に獣医師と相談した上で、予防接種を受けるようにしてください。
ワンちゃん「狂犬病」 すべてのワンちゃんは狂犬病予防法にのっとって年に1回狂犬病予防ワクチンを接種をする必要があります。
狂犬病は人や犬、猫などを含む全ての哺乳類に感染します。狂犬病は狂犬病ウイルスによって起こされる病気で、咬傷(咬むこと)により感染します。潜伏期間(咬まれてから発症まで)は1週間から1年で、平均は1カ月です。ワンちゃんの症状としては、挙動の異常や食欲不振から始まり、人に咬みつくなどの凶暴化、さらには麻痺を起こし衰弱、最後は死に至ります。この凶暴化した時期に唾液中にウイルスが排泄されており、咬み傷を介して他の動物へ伝播し(感染、広がり)ます。予防方法はありますが、治療方法はないため安楽死のみとなります。
予防には狂犬病ワクチンを定期的に接種する必要があります。
飼い主さんは生後3ヶ月齢以上(91日以上)のワンちゃんを市や町に狂犬病接種後に狂犬病接種証明書を持参し登録します。その後、毎年一回の狂犬病ワクチンの予防接種をワンちゃんに受けさせることが義務付けられています。
狂犬病ワクチンは動物病院ではいつでも受けることができます。毎年一回必ず注射をしましょう。
ネコちゃん「猫のフィラリア症」 徐々に暖かい日も増え、蚊の活動が始まる時期になりました。ワンちゃんでは蚊が媒介する寄生虫として犬糸状虫(フィラリア)がよく知られていますが、この寄生虫は本来の宿主ではないため感染率は3~5%ぐらいと低いものの、猫ちゃんにも寄生することがあります。猫ちゃんが蚊に刺されフィラリアの感染が成立すると、主に肺動脈に寄生します。症状が見られないこともありますが、虫体やその分泌物により血管に炎症を起こし喘息のような咳や呼吸困難を起こしたり、嘔吐や下痢といった症状を示すこともあります。慢性化してくるとよく寝るようになり、体重が落ちてきたりもします。寄生した虫体が死滅すると、虫体が肺動脈につまったり、虫体へのアレルギー反応によりアナフィラキシーショックを起こしたりすると、突然の呼吸困難になり、虚脱して突然死することもあります。猫のフィラリア症は寄生数も少なく検査で偽陽性になったり、反応しなかったりすることもあり診断が難しく、治療も対症療法になることが多くなるため、予防が大事になります。蚊に100%刺されなくするのは室内飼育でも難しいため、予防は月に一回の投与などで行うことになります。蚊が見られるようになったら、病院でご相談ください。
ウサギさん「避妊・去勢手術」 お宅のウサギちゃんは、避妊手術や去勢手術をされていますか?生殖器の病気は避妊・去勢手術をすることによって予防することができ、より長生きさせることができます。
避妊していないメスのウサギちゃんの場合、気付かないうちに腫瘍や内膜炎等の子宮の病気にかかっていることがあります。ウサギちゃんの子宮の病気で最も多いのは子宮腺癌で他にもさまざまな腫瘍が発生します。発症年齢も若く、2歳以上のウサギさんではリスクが増えます。おしっこに血が混じるなどの症状を認める場合もありますが、もともとウサギちゃんのおしっこは色が濃いため、出血が少ないと気付かれなかったり、症状を全く認めず、避妊手術をしたときに腫瘍に気づかれるということもあります。また、オスほどではありませんが人や他のウサギちゃんに対して攻撃性を示すことがあり、避妊手術を行うことで攻撃性を減らすことができます。
去勢していないオスのウサギちゃんの場合、睾丸に炎症が起こったり腫瘍化することがあります。特に、睾丸腫瘍はその多くが高齢になると発症し腫瘍が大きくなるとお尻周りが汚れたり、腫瘍から出血したりして、大きな問題になることがあります。高齢で発症するため、腫瘍化してしまった場合、手術のリスクが少なからずあります。また、尿をあちこちにスプレーしたり、人に対して交尾行動を行ったり、人や他のウサギちゃんに対して攻撃性を示すことがありますが、去勢手術を行うことによって、このような行動を減らすことができます。
避妊・去勢手術は全身麻酔をかけて行いますので、もちろん麻酔に伴うリスクは少しあります。しかし、将来起こりうる病気を予防できるため、手術を行わない子たちよりも長生きできることが多くなります。繁殖を考えていないのであれば、若くて健康なうちに避妊・去勢手術を受けさせることをお勧めいたします。もし、今飼われている子が高齢である場合には、かかりつけの動物病院で健康診断を受けられたうえで、手術するべきかご相談ください。
ワンちゃん「予防」 最近徐々に暖かくなってきました。この暖かくなる時期の3月、4月は1年のうちでワンちゃんとワンちゃんの飼い主さんにとっては忙しい時期になります。それは3月、4月になると予防が一斉に始まるからです。予防にはフィラリアの予防、ノミの予防、狂犬病の予防注射があります。さらに混合ワクチンの予防注射が必要なワンちゃんも多い事でしょう。
特に3月から始めてもらいたい予防としてはノミの予防と、蚊が飛び始めた地域ではフィラリアの予防を始めてください。ノミは15℃を超えると繁殖活動を開始します。ノミに刺されると痒みやアレルギーだけでなく、大量に寄生することで貧血や同居のペットや飼い主さんも刺されることがよくあります。薬としては背中につけるタイプと飲み薬のタイプがあります。月に1回は忘れずにつけるか飲む予防をしてあげてください。暖かくなるこの時期から予防を初めてもらうことが良いと思います。
フィラリアは蚊によって媒介される(うつされる)、ワンちゃんの心臓に住む寄生虫です。フィラリアが心臓にいるワンちゃんの血液中にはフィラリアの仔虫(ミクロフィラリア)がいます。そのワンちゃんから吸血した蚊に仔虫(ミクロフィラリア)が入り、蚊の唾液腺の中で感染できるような状態にまで成長して待ちます。そして、感染できるようになった仔虫を唾液腺の中に持つ蚊が他のワンちゃんを刺すとワンちゃんの身体の中に仔虫(ミクロフィラリア)が移行します。これで感染が成立します。感染の成立した仔虫は成長しながら少しずつ移動して、血管内に入り心臓に住みつきます。大量に寄生すると心臓の動きが悪くなり(心不全)、黄疸、貧血、腹水などの症状が見られます。重度の場合はショック症状である虚脱を起こし死亡することもあります。このように怖いフィラリアの予防は月に1回薬を飲んだり、背中につけたりして予防をします。予防と言っても、このお薬はワンちゃんの体内に入り感染した仔虫(ミクロフィラリア)を月に1回まとめて駆虫する駆虫薬です。始めも重要ですが、飲み終わりの時期も重要です。近年では暖かいので、11月から12月まで蚊は飛んでいます。そのため薬を飲む期間は3月~12月、または蚊の飛翔状況によっては翌年1月まで薬を飲ませた方が安全です。
この予防の季節は健康なワンちゃんにとって数少ない病院へ来る機会です。飼い主さんの気付かないワンちゃんの病気を早期に発見して治療、改善できる機会でもあります。予防は最善の治療であり、病気は早期発見、早期治療が重要です。
ネコちゃん「ダニ」 まだまだ寒い日もありますが、少しずつ暖かい日も多くなってきました。暖かくなるとノミやマダニなどの虫たちの動きも活発になってきます。お宅の猫ちゃんは変に痒がったりしていませんか?痒がる原因は様々ありますが、その1つにノミやダニなどの寄生があります。猫ちゃんに寄生するダニには色々あり、外に出る猫ちゃんならどこででもマダニが寄生する可能性があります。マダニは一度吸血を始めると、数日離れません。また吸血するだけでなく、原虫、細菌、リケッチア、バルトネラ、ウイルスなど多くの病原体を媒介する可能性があります。耳ヒゼンダニは耳に感染し黒い耳アカが見られ、感染している猫ちゃんとの接触で容易に感染します。猫小穿孔ヒゼンダニは主に主に頭から耳にかけて皮膚に穴を掘って寄生するため、強いかゆみを伴います。味キビダニは猫ちゃんも毛包や皮脂腺に寄生し皮膚炎を起こします。このように様々なダニが寄生するかの性がありますので、変に痒がっているようなら病院へおいで下さい。ダニの種類によってはノミと共に駆虫できるお薬もあります。
ハムスターさん「下痢」 皆さんは、毎日ハムスターちゃんのお部屋を掃除されていると思いますが、ハムスターちゃんの糞をよく見たことはありますか?健康なハムスターちゃんの糞は軽く押すとつぶれる程度の硬さで、ころころして、つやがあると思います。もし、この糞がべちゃっとつぶれていたり、水っぽかったり、逆にカラカラだったりする場合はおなかの病気である可能性があります。
べちゃべちゃや水っぽい糞は一般に下痢と呼ばれる病態で、原因には寄生虫や細菌による感染症、食事に起因するもの、ストレスなど様々なものがあります。ハムスターちゃんが下痢をすると腸で栄養が吸収できなくなり、体から水分が失われていくため、脱水症状を起こし命にかかわります。
下痢を起こしている場合の治療は、その原因によって異なります。原因となる病原体の駆除(寄生虫なら駆虫薬、細菌なら抗生剤)や食事の改善、生活環境の改善などを行うとともに、水分を補うための補液や、また多くの場合、腸の細菌バランスに異常が生じているため整腸剤などの対症的な治療が行われます。
下痢をさせないようにする最も重要なことはお部屋をきれいに保つことです。毎日汚れた床材を掃除して、最低月1回程度はケージ全体を洗いましょう。また、突然お食事を変えたりすることは下痢の原因となることもありますので新しいものを与えるときは様子を見ながら少しずつ与えるようにしてください。
それでも下痢がおこってしまった場合には、早めにかかりつけの獣医さんにご相談ください。
ワンちゃん「腎臓病」 家のワンちゃんはよく水を飲みますか?どの程度飲んでいますか?ここ最近しばらくワンちゃんが水を飲み過ぎる場合、あるいは普段よりおしっこの量が増えた場合、様々な病気になっている可能性があります。その1つが腎臓病です。
ワンちゃんが腎臓病になると必ず見られるのが、よく水を飲む「多飲」と少しずつ体重が減少していく「削痩」が見られます。さらにワンちゃんの腎臓の75%以上が悪くなると多飲や削痩以外にも元気食欲の消失、嘔吐、下痢、虚脱、発作などの症状が見られます。これは腎臓が捨てるはずだった老廃物が体内に残り、蓄積して悪さをするためこのような症状が見られます。
腎臓病は急激に進行する急性腎不全(障害)と長期間かけて、あるいは一度急性腎不全(障害)経験した後、徐々になる慢性腎不全(障害)の2種類に大別されます。腎臓病は心疾患、脱水、感染、腫瘍、尿路の障害(閉塞)など様々な理由によって起こります。腎臓病が発見された時にはかなり進行していることが多く、予後が悪くなることもあります。早めの発見が重要です。
予防としては普段からしっかりとした水分摂取を心がけ、体内から老廃物をしっかりと排泄させることが重要です。
水飲む量が多いかな?と思ったら早めに病院へおいで下さい。
ネコちゃん「猫のカゼ」 寒い日が続いていますが、お宅のネコちゃんはくしゃみをしたり鼻水をたらしたりしていませんか?乾燥し気温も低いこの時期は粘膜のバリアー機能が低下しやすく細菌や真菌、ウイルスなどに感染しやすくなります。猫ちゃんにもクシャミや鼻水、咳や目ヤニが出るなど、人の風邪のような症状を示す感染症があり、その代表的な病原体に猫カリシウイルスと猫鼻気管炎ウイルス(ヘルペスウイルス)があります。このウイルスは人には感染しませんが、猫ちゃんどうしだけでなく、感染猫から出たウイルスを人が運んできて他のネコちゃんに感染することがあります。症状としてはクシャミ、鼻水、咳などの他、結膜炎や目ヤニ、口内炎、よだれ発熱や食欲不振、脱水などを示し、ひどくなると肺炎に進行する事もあります。特に子猫や老猫、ネコエイズなど免疫力が落ちているような状態の猫ちゃんでは重症化しやすく注意が必要です。また、症状から回復してもウイルスが体内にひそみ、猫ちゃんの免疫が落ちた時などに症状が再発することもあります。しかし、この2種のウイルスにはワクチンが存在しますので、感染を予防するために子猫のうちからワクチン接種が大切です。
ウサギさん「不正咬合」 歯の上下のかみ合わせがずれた状態を不正咬合と呼びます。これはペットのウサギさんたちによく見られる病気です。
不正咬合が起こる原因の1つに不適切な食事があります。ウサギさんの歯は一生伸び続けるという性質を持ち、繊維質の多い食事を上下の臼歯ですりつぶす時に、臼歯の表面が削られることで、正常な長さ、かみ合わせの歯が維持されます。ところが、ペレットや繊維質の多い食事を取らず、おやつなどの繊維質の少ない柔らかい食事ばかりと食べていると、すりつぶす必要が無いために正常な摩耗が行われません。すると、臼歯が伸びすぎたり、臼歯の一部、特に辺縁が削れずに刺状に伸びて、食事が食べにくくなったり、尖った部分が口の中を傷つけて潰瘍が出来たりします。
不正咬合が起こるもう1つの原因に先天的な要因があります。特にロップイヤー系やネザーランドドワーフのようなマズルの短い種類では、先天的に上顎より、下顎の方が長い個体が見られ、このような個体では適切な食事を与えていても、歯の過長が見られる事があります。
不正咬合の症状には食欲不振や口腔内の不快感をしめす歯ぎしり、口をクチャクチャさせる動作、前肢で口の周りを気にする動作など様々な症状が認められます。痛みにより唾液分泌が亢進するため、ヨダレが出ていたり、下顎や前肢にヨダレが付着して皮膚炎を起こすこともあります。
治療はその程度や症状により様々で、症状が軽度で採食障害が見られない場合は食事の変更のみで改善することがあります。過長した歯が口腔内を傷つけていたり、採食を妨げる場合は、全身麻酔をかけて、臼歯を削る処置を行います。
予防はウサギに適した食事を与えることです。具体的には繊維質の多い野菜や牧草を主に与え、ペレット類は少なくしましょう。果物や根菜類、おやつなどはたくさん与えないようにします。先天的要因などにより、かみ合わせがずれてしまっている個体では適切な食事を与えていても、かみ合わないために切歯や臼歯の過長が見られます。このよな個体の場合は、1~2カ月に1回動物病院で診察を受け、伸びすぎた歯を切ってもらう必要があります。
ワンちゃん「ケンネルコフ」 寒くて乾燥した時期になると「ケンネルコフ」と言う病気が多くなります。特に仔犬、短頭種、老犬、心臓病を抱えるワンちゃんなどに見られる病気です。ケンネル=犬、コフ=咳を合わせた言葉で、いわゆる「犬の咳」と言われます。ワンちゃんの呼吸器感染症で、原因はウイルス(パラインフルエンザ、犬アデノウイルス)や細菌などの複合感染によって起こります。夜や朝など気温の変化の大きい時間帯に痰(タン)が喉に絡まったよな乾いた咳をします。ひどい場合には咳に続いて嘔吐をする場合もあります。咳がひどくなることによって鼻炎や鼻気管炎、肺炎など様々な呼吸器が併発していきます。仔犬や老犬ではしばしば重態化することも見られます。
ただ様子を見ていると状態が進行性に悪化することがあります。早めに来院して治療することが重要です。
家で出来る予防方法は2つあります。1つ目「温度」、2つ目「湿度」です。温度を25℃~28℃位に上げることにより、気管への刺激が減ります。しかし、問題点が出ます。それは湿度が下がります。寒いこの季節は乾燥しています。更に暖房で乾燥が進みます。人のようにマスクをして喉を乾燥から保護はできません。そのため、加湿器などを使用して湿度を与えることが必要です。もちろん規則正しい生活と食事管理が必要な事は言うまでもありません。乾燥の季節は暖房と加湿器でワンちゃんを守ってあげてください。
ネコちゃん「尿に関わる病気」 お宅のネコちゃんは頻繁にトイレに行ったり、なかなか尿が出なかったりしていませんか?もし、このような症状があるなら、尿の量や色を気を付けてみてください。1回量が少なく頻繁にトイレに行くようなら、膀胱炎などにより残尿感があったり、尿石などで尿道が詰まり気味で、尿が膀胱にあるのに出にくかったりしているのかもしれません。もし、トイレに行っているのに全く尿が出ないようなら完全に詰まっている可能性があります。この場合は、緊急に尿を出してあげないと腎不全になり命の危険があります。また、よく水を飲み1回の尿量が十分に多いのに何回もトイレに行くようなら、内臓疾患があるかもしれません。尿に血液が混じるようなら、腎臓から尿道までの泌尿器系からの出血や子宮などの生殖器系からの出血が考えられますし、乳毒や感染症でも溶血して尿が赤くなることがあります。
尿の状態の変化だけでも様々な病気が隠れている可能性がありますので、おかしいと思ったら早めに病院へおいで下さい。
ウサギさん「血尿」 正常なウサギさんの尿はにごった白~薄黄色ですが、オレンジ色や茶色、赤色のおしっこが出ることがあります。ウサギさんは食事中の色素由来、または様々な理由により赤色尿が出る場合があります。これは生理的な赤い尿であり、通常一過性で自然に治ります。
一方、尿中に血液が混じっておしっこが赤くなることがあります。これは病的な赤い色で原因として、膀胱炎や尿結石などの尿路に由来する場合と、子宮に由来する場合が考えられます。
ウサギさんはおしっこの中へカルシウム排泄が多く膀胱や尿道、腎臓内に結石が出来ることがあります。結石が出来ると血尿や頻尿が認められるようになり、尿道が詰まってしまうと尿道閉塞と呼ばれるおしっこが出にくいまたは出ない状態になります。結石が詰まってしまった場合には外科的に除去する必要があることもあります。軽度の場合はカルシウムの少ない野菜(チモシー)を主体とした食事への変更などの食事管理と抗生剤、輸液などの治療が行われます。
一方、女の子場合は子宮の病気によって尿に血が混じることがあります。3歳以上の女の子に起こりやすい病気で、特に子宮腺癌と子宮内膜過形成の発生頻度が高い事が知られています。これらの疾患は避妊手術を行うことで予防できますので、女の子の場合は2歳以前に避妊手術を受けることが勧められます。
赤色尿が血尿かどうかわからない場合、や赤色尿を繰り返す場合はお早めに病院で診察を受けるようにしましょう。