コラム

ワンちゃん「皮膚に何かある?」

夏の気配…どころかドスドスと足音が聞こえてきそうな暑い日が増えてきました。今がちょうど換毛期というワンちゃんも多いでしょう。ブラッシングをしてあげる機会も増えるかもしれません。その最中に皮膚に何か見つけた飼い主さんもいるのではないでしょうか。

 

まず見つけたら早急に除去しなければいけないのはマダニです。特にお外を散歩するワンちゃんにくっついてきてしまうことがあり、人間にも感染する病気を持ち込んでしまうこともあります。ワンちゃんに噛みついているのを見つけた場合は無理に引き剥がしてはいけません。ダニの口や唾液腺の部分が残ってしまうと、そこから病原体が入るリスクになります。あまりにもしっかりと噛みつかれている場合は周囲の皮膚ごと除去しなければならないケースもあります。
皮膚自体に異常が出ているケースとしては、イボ(乳頭腫)や表皮嚢胞があります。これらは多くが良性のものです。特に表皮嚢胞は破れると中から老廃物が出たり炎症が起きたりしてしまうことがありますが、転移することはありません。(同時多発的に発生することはあります)
皮膚やそれに付属する部分が原因のものとしては、脂肪腫や乳腺腫瘍、リンパ腫などがあり、これらは悪性化しているケースがあるため早めの診断・対処が必要になります。

 

ワンちゃんの皮膚に違和感があった場合、できるだけ早く病院に相談するようにしてください。その際は、気が付いてから来院までに大きさに違いが出ていないかなど変化がないか教えてくださいね。