コラム
ワンちゃん「食物アレルギー」
夏休みが近づき、子供たちのお泊りイベントの計画を立てているご家族もいるかもしれません。親御さんの中にはお子さんのアレルギー対策に奔走している方もいるかもしれませんね。そこで今回は、ワンちゃんにもある食物アレルギーについて考えてみましょう。
ワンちゃんの食物アレルギーは、人間と同じように食べ物の中のタンパク質に体の免疫が過剰に反応することによっておきます。皮膚の痒みや脱毛、嘔吐や下痢といった症状が多いですが、呼吸困難や痙攣などのアナフィラキシーショックを起こすこともあります。
アレルギーの原因物質(アレルゲン)はその子によって違いますが、牛肉や乳製品が原因となるケースが多くみられます。これらの原因物質を含まないごはんを食べるようにすることで症状は改善します。しかし、1回や2回の食事ですぐに良くなるわけではないので、少なくとも1カ月は続ける必要があります。
原因物質を特定するために、新奇タンパク質(シカ肉やラム肉など食べたことがなかったり経験が少ない蛋白源)を含むごはんにしたり、加水分解タンパク(特殊処理でアレルゲンとして認識されにくくしたタンパク質)を含むごはんにしたりします。改善が見られれば食物アレルギーとして診断されますが、この場合普段のご飯だけでなくおやつをあげるときにも内容物には注意が必要になります。
アレルギー症状が出ても、原因が食べ物ではない場合もあります。何にしても、気になることがあれば病院に相談してください。検査をしてそもそもアレルギーなのか、アレルギーであれば原因が何なのか調べて、ワンちゃんが楽しく日々を過ごせるようにしていきましょう。