コラム
ワンちゃん「涙の訳は」
新しい年を迎え、すがすがしい気持ちでいる方も多いと思います。しかし、花粉症の方は年々早くなるスギ花粉の飛散に戦々恐々としていることでしょう。止まらない鼻水、ショボショボの目、手放せないティッシュ…そしてお薬は救世主となるのか、そんな日々が近づいています。そこで、前回はワンちゃんの鼻水について取り上げましたので今回は涙について考えてみましょう。
もともと涙は人間と同じく眼球を常に覆って乾燥や感染から守る働きをしています。余分な涙は鼻涙管を通って鼻へ抜けていくため目からあふれることはありません。しかし何らかの原因で涙の生成が増えたり鼻涙管からの流出が減ったりすると目からあふれてしまいます。
眼球を守るのが涙の本来の役割なので、目にゴミが入るとそれを洗い流そうとして涙の分泌は増えます。シーズーなど毛の長い品種のワンちゃんでは目の周りの毛が伸びて目に入りやすくなってしまいそれが刺激となって涙が出ることがあります。この場合は毛をカットしたり結んであげたりすることで解決します。
まつ毛の生える向きや位置がおかしかったり(異所性睫毛など)、瞼の形成に異常があったり(眼瞼内反など)することによる物理的な刺激が常に加わってしまう病気もあれば、角膜炎や結膜炎のような目の表面の炎症が原因となる病気、さらにブドウ膜炎や緑内障など眼球内部の異常を伴う病気、鼻炎など目そのもの以外の病気が原因となることもあります。この場合は原因となる病気を特定してその治療を行なうことで改善がみられることが多いですが、一部の病気では完治が難しい場合もあります。
一般に涙が出る症状を伴う病気は目のかゆみなどによるストレスを抱えてしまうことが多いです。こうした小さなストレスがワンちゃんのQOLを下げてしまうため、おうちのワンちゃんの顔をよく見てあげて、なんだか目がうるうるしているなと思ったらぜひ病院に相談してください。
