コラム
ワンちゃん 「キャンプ好きのワンちゃん必読!お出かけ前にチェックしたいワクチンの種類」
風薫る新緑の季節がやってきました。ワンちゃんと一緒に自然豊かなところへハイキングや川遊びを計画している飼い主さんもいるかもしれません。お外で思い切り遊ぶワンちゃんの姿を見るのは微笑ましいですが、実はそんなワンちゃんほどちょっと注意しておきたい感染症があるのです。
特に自然が多い場所で発生しやすい感染症の中に、レプトスピラ症というものがあります。レプトスピラ科の細菌による感染症で、ワンちゃんだけではなく人間にも感染することがあります。げっ歯類をはじめとした野生動物の腎臓で保菌されていて、おしっこによく排出されます。このおしっこそのものやそれに汚染された土などに触れることで感染してしまいます。最近は都会でもネズミが出るような場所では感染する機会があるかもしれません。
ワンちゃんが感染した場合、最初は発熱や元気食欲不振など風邪のような症状が見られます。重症化すると黄疸や出血傾向、腎障害や肝障害が見られ、短期間で死亡することもあります。助かったとしても、内臓の障害はある程度残ってしまう可能性があります。
レプトスピラ症の治療は基本的に支持療法です。抗生剤の投与とともに症状に合わせた治療を行ない、重症であれば入院して点滴などを行なうこともあります。ただし確定診断がすぐにできるケースは少ないので、ワンちゃんがどんなところに行ってどんなことをしたのかという飼い主さんからの情報がとても重要になります。
レプトスピラ症は混合ワクチンで予防できます。しかしこの菌は血清型が複数あり、ワクチンの型と違うタイプに接触してしまった場合効果は弱くなります。そもそも怪しそうな場所にはいかないことも対策です。水たまりやぬかるみ、ネズミや野生動物がいそうな場所を避けましょう。またお出かけや外遊びが終わったらできるだけ早くお風呂にするのも付着した菌を洗い流せます。
ワンちゃんとのアウトドア体験はとても楽しいものです。その思い出を曇らせないためにも、お出かけ前に感染症対策はできているか今一度確認しましょう。心配なことがあればぜひ病院に相談してください。
