コラム

水分量の多いゴハン

ワンちゃん
朝夕寒さを感じるようになってきました。わんちゃんは元気におすごしでしょうか?今の時期は季節の変わり目ですから、昼暖かくても、夜から明け方にかけてぐっと冷え込みます。この冷え込みは、特に年をとったワンちゃんにはこたえるでしょう。朝、起きがけにふらふらしていることはありませんか?ギクシャクと歩き、しばらくすると普通に歩けたりすることはありませんか?
年をとると、元気に走ったり遊んだりすることが少なくなり寝ていることが多くなるでしょう。そうすると、筋肉がおち、血のめぐりが悪くなります。ワンちゃんの場合、前肢の方に80%ほど負重がかかっていると言われています。ですから、若い頃から後肢を実はあまり使っていなかったりするのです。年をとってあまり動かなくなると、後肢の筋肉はどんどん落ちていきます。同時に、関節のクッションの役目をになっている軟骨の量も減ってきます。クッションが薄くなった関節は骨と骨がぶつかり合い、違和感や痛みを感じてきます。朝、血のめぐりが悪い上に動くと痛みがでるので、ひょこひょこした動きになるようです。
年をとったワンちゃんは人と同じで若い頃のようには行きません。散歩にしても最近はあまり喜んで行かなくなったなぁと感じたら、歩き方を見るなど観察してみてください。最初はギクシャクと歩くぐらいだったのが、ある日突然立てなくなったというのは珍しいことではありません。愛犬の変化に気付いたときには病院で診察を受けるなど、早めの対処が大切です。今では安全で体に負担のないよい治療方が色々あります。気軽にご相談下さい。

 

ネコちゃん
お宅のネコちゃんはちゃんとおしっこが出ていますか?最近おしっこの問題で来院される飼い主さんが増えてきました。夏に比べて飲水量が減るこれからの季節に注意したい病気の一つとして「尿石症」があります。尿石症とは膀胱や尿道の粘膜を傷つけて炎症を起こしたり、尿道をつまらせたりするため、おしっこに血が混じったり、おしっこの出が悪くなったりします。そして石が完全に尿道をふさいでしまうと全くおしっこが出ない状態となり、このまま放っておけば48時間以内に急性腎不全から尿毒症に陥り、死にいたることもある非常に危険な病気なのです。特に尿道が細い雄猫では石がつまりやすいため注意が必要です。何度もトイレにいく、排尿姿勢をとるがおしっこが出ていない、おしっこをする時に痛がる、尿の色が赤いなどの症状が見られたら早めに動物病院へ連れてきてください。
尿石症の予防には水分を多く取ることが大切です。飲水量が少ないとおしっこの量が少なく、濃くなってしまうため結石ができやすくなります。新鮮な水をいつでも飲めるようにしておくことはもちろんですが、ネコちゃんはもともとあまり水を飲まない動物なので、毎日の食事から水分を取れるようにするとよいでしょう。ドライフードはお湯でふやかしてあげたり、お肉やお魚のゆで汁をかけたりして水分量の多いゴハンを作ってあげてください。

 

モルモットちゃん
お宅のモルモットちゃんは足を気にしていませんか?動きが鈍くなってはいませんか?モルモットちゃんの足の裏は毛が生えていないため、床が硬かったり、汚れていたりすると炎症をおこしやすくなります。また、肥満の子は足への負担が大きく炎症を起こしやすくなります。ケージには硬い床材は避けモルモットちゃんが休める場所をつくり、1日2回は掃除をし、清潔に保つようにしましょう。また、十分に運動できる大きめのケージにし、運動不足にならないように注意し食事にも気をつけ肥満にならないようにして、予防しましょう。日頃から足の裏などをチェックし、少しでもおかしいと思ったら早めに病院へおいで下さい。