コラム

ノミ・マダニ

ワンちゃん「ノミ・マダニ」
5月になりどんどん気温が上がり、ワンちゃんを連れて、散歩や旅行などに出かけることも増えてきます。出かけるときは混合ワクチンや狂犬病の予防注射を打っているのはもちろんですが、忘れていけないのはノミ・マダニの予防です。
ノミは体温や二酸化炭素に反応してワンちゃんの体に飛びつきます。体長は2mmにみたない大きさです。ノミを見つけようとしても、背中を探している時にはお腹に、お腹を探している時には背中に逃げてしまいなかなか捕まりません。一回寄生されるとクシなどで取ることは困難になります。ノミがワンちゃんにいるかどうかはノミの糞を見つけるのも1つの方法です。ノミの糞は1mmにみたない黒い粒です。これをぬれたティッシュでふやかすと赤く広がります。これはノミが吸血して糞に赤血球のカスが出るからです。
マダニは葉の裏などでじっとして、ワンちゃんが通るのを待っています。そして、ワンちゃんが通ると、飛びつきゆっくりと身体を移動します。そして、ワンちゃんの口が届かない場所、目じりや耳介などで数日かけて吸血します。その時の大きさは成虫であればゆうに5mmは超えるので気づくことが出来ます。しかし、見つけても気軽に取らないでください!!取ろうとすると、身体だけが取れ、頭が皮膚に残ってしまいます。さらに取る時に、お腹を持って引っ張るので、お腹の中に入っていた伝染病を逆流させ、ワンちゃんにうつしてしまう可能性があります。必ずマダニは病院で取るようにしてください。
上記のようにノミやダニが感染すると、大変な手間だけでなくアレルギーや伝染病になる可能性もあります。しっかりとワンちゃんに予防をしてあげてください。予防は病院で簡単にできます。背中に薬を垂らすだけで、予防できる薬があります。

 

ネコちゃん「ネコエイズ」
ネコエイズと言う病気を知っていますか?人間のエイズと同様にネコちゃんにもエイズと言う病気があります。
ネコエイズはネコエイズウイルス(ネコ免疫不全ウイルス)に感染することで発病します。ネコのエイズウイルスが人間に感染することはありません。ネコちゃんは主に他のネコとケンカした時に傷口から感染すると言われています。感染してもすぐに症状が出るわけではありません。感染してから一カ月後位に一時的に熱を出しリンパ節が腫れることもありますが、気づかずに過ごしてしまうこともあります。その後数カ月から数年たってから徐々に免疫力が落ちて様々な感染症にかかりやすくなります。口内炎や鼻炎、結膜炎などがずっと治らない状態が続いて徐々に削痩し末期になると腫瘍や様々な病気を併発して死亡する可能性が高くなります。残念ながら発症した場合の治療法は対症療法しかありません。
ですからネコちゃんをエイズから守るには予防が大切です。感染しているネコちゃんと接触させないよう必ず室内飼育をしてください。最近ネコエイズに対するワクチンが使われるようになり、外へ出てしまう可能性があったり、同居ネコちゃんがエイズに感染していたなどの場合はワクチン接種は有効です。しかし、ワクチンの効果は100%とは言い切れません。何といっても感染の機会がある室外へネコちゃんを出さないことが一番の予防方法です。また、もしネコエイズに患ってしまった場合にもエイズを発症させないように治療することがかなりできるようになっています。早めに病院へおいで下さい。

 

ウサギさん「健康診断」
4月は、学校や会社で健康診断を受ける人が多いのではないでしょうか。動物たちも定期的に健康診断をしてあげると安心です。
普段の生活の中で変わったことがないか、よく観察することはもちろん大切ですが、ウサギさんは身体の不調を隠す事が多いので、病気の早期発見が難しいのも事実です。飼い主さんが異変に気づいて病院に連れてきたときには、かなり病状が進行していることも珍しくありません。病院では、家で確認することができないところまで詳しく見ることが出来ます。また、定期的に健康診断を受けることによって、飼い主さんと獣医師がウサギさんの情報を共有でき、いざという時にスムーズに治療が始められらます。
新しく家に来たばかりのウサギさん、子ウサギさんや高齢のウサギさん、過去に大きな病気をしたことのあるウサギさんは特に健康診断をお勧めします。長年元気に過ごしているウサギさんでも、飼育方法や食事管理などで普段疑問に思っていることを解決する機会にもなるので、ぜひ健康診断を受けてみってください。

 

フェレットさん・ハムスターちゃん・ハリネズミさん「ノミ・ダニ・フィラリア」
少しずつ暖かい日が多くなってきました。気温が高くなってくると、ノミやダニ、蚊などの昆虫の活動も活発になります。ノミやダニは犬猫だけでなく、フェレットさんやハムスターちゃん、ハリネズミさんなどにも寄生します。ノミやダニが寄生すると痒くなったり、かきむしって皮膚を傷つけたり、多量に寄生すると貧血を起こしたりすることがあります。痒がっていることが多い時は早めに病院へおいで下さい。また、フェレットさんはフィラリアを持つ蚊に刺されると犬と同様にフィラリアが寄生します。フィラリアはフェレットさんの心臓や肺で大きくなり機能障害を起こします。フェレットさんは体が小さいので1匹でもフィラリアに感染すると命の危険もありますので、蚊の活動が始まったらしっかり予防も始めましょう。

 

トリさん「新しく迎えるにおいて」
新年度になりました。新しく家族の一員としてヒナを迎えようとお考えの方もいると思います。今月はヒナのサシエの回数や期間についてのお話です。
ひとまとめにヒナと言っても、その成鳥の大きさによってサシエが必要な気管は異なります。例えば文鳥さんが一人で食事を食べるようになるのに約一カ月かかるのに対して、ヨウムさんは半年ぐらいかかります。また同じ種類のトリさんでも栄養状態や発育の速さ、遅さで個体差が生じます。そのため生後何日だから、何グラムの挿絵を何回あげなきゃいけない、と言う決まりはありません。体重を測ってみてある程度の目安をつけ、実際に体を触ってみて子供らしくよく太っているかどうか、確かめましょう。健康なヒナはお腹がすいたら、こちらの都合はお構いなしに食事をねだって鳴くものです。

その子、その子の成長していくスピードに合わせて育てていきましょう。