コラム

ワンちゃん「体重管理」 猫ちゃん「肥満」 ウサギさん「うさぎの不正咬合」

ワンちゃん「体重管理」
秋になり過ごしやすくなってきました。食欲の秋と言われる季節でもあります。家のワンちゃんの体重はきちっと管理できていますか?

 

ワンちゃんの体重は5段階で評価することができます。ボディー コンディション スコア(body condition score)、約してBCSと言われています。

 

BCS1:痩せすぎ
BCS2:やや痩せている
BCS3:正常
BCS4:やや太り気味
BCS5:太りすぎ

 

で分類されます。正常は体を触って判断します。ワンちゃんは毛が生えているので、外観からは分かりづらくなっています。胸を触って肋骨が触ることができるかどうか、腰は少しくびれているかどうか、お腹はたるんでいないかどうか?などをチェックしていきます。

 

BCS5は、心臓疾患や肝臓病、糖尿病など様々な病気にかかりやすくなります。BCS1は非常に痩せている状態です。必ず病院においで下さい。命に関わる重大な状態です。

 

体重管理で予防できる病気もあります。自分のワンちゃんが太っているのかな?と思ったら病院にチェックしにきてください。

 

 

猫ちゃん「肥満」
食欲の秋ですが、お宅の猫ちゃんは元気にしていますか?食べ過ぎて太っていませんか?胸の横を触って肋骨がすぐわからないと太っている可能性があります。猫ちゃんはもともと活動的ではなく体脂肪を消耗しにくいため、太りやすく注意が必要です。食べ過ぎや運動不足、避妊手術や去勢手術をしていても太りやすくなります。

 

肥満になると様々な臓器に影響を与え、病気になる可能性が高くなります。糖尿病や脂肪肝、便秘、関節や心臓への負担の増大など様々な病気の危険度が上がります。

 

食事の与えすぎや置きっぱなしなどしないようにして、体重コントロールをしてあげましょう。

 

 

ウサギさん「うさぎの不正咬合」
うさぎの歯は常生歯といい、月に1センチほど永久に伸び続けます。 食事やかみ癖などにより正常な噛みあわせができなくなってしまう疾患を不正咬合といいます。 食事の内容がペレットだけで牧草などを与えないために歯を正常に削ることができなかったり、 ケージをかじることにより歯が曲がって上下の歯がかみ合わなくなると、そのまま伸びて 舌や頬の粘膜を傷つけてしまいます。

 

うさぎには切歯と臼歯2種類の歯があります。切歯とは、上顎の2本と下顎の2本、そして上顎の前歯2本の裏に支えるように 生えている2本の合計6本の前歯で、牧草を切断する役目を持ちます。臼歯とは、左右に11本ずつ生えている奥歯で、切断した牧草などを 下顎を左右に動かすことによって、細かくすりつぶす役目を持ちます。この左右運動が十分にされないと、削れなかった歯の一部が伸びて、 口の中に尖った歯が口内を傷つけてしまうことになります。

 

不正咬合がすすむと、食事を食べれなくなるまで悪化します。以下の症状があったら、すぐに動物病院で検査しましょう。

 

•食欲がなくなり、ペレットなどを残す
•ヨダレをたらす
•口から餌を落とす
不正咬合は、一度なってしまうと一生涯治療を続けなくてはなりません。 ですから、不正咬合にならないための予防が重要です。 以下の予防法を日常的に行うことが予防につながります。
・牧草やワラなどを与える
・かじり木をあたえる
・日光浴をする 等