コラム

ウサギさん 「うさぎのエンセファリトゾーン症」

今月は、うさぎさんに多くみとめられるエンセファリトゾーン症についてのお話です。エンケセファリトゾーン症とは、エンセファリトゾーン・カニキュリという病原体(以前は原虫に分類されていましたが、現在は真菌に変更)が原因で起きる感染症で、斜頸や眼振などの神経症状が現れるのが特徴です。

感染したうさぎさんの尿中に排泄されたエンセファリトゾーンを他のうさぎさんが口から摂取することによって感染します。神経症状以外に、眼の症状(白内障、ぶどう膜炎)や腎不全などが現れます。

治療を行った場合でも斜頸や麻痺等の後遺症が残ることもあります。早期発見、早期治療がとても重要です。おかしいなと思ったら早めの受診がお勧めです。