コラム

ハリネズミさん 「ハリネズミに多い病気その1・疥癬症」

ハリネズミさんは本来、とても丈夫な生き物で、間違った飼育をしない限り病気にはなりにくい動物です。栄養のバランスが乱れた食餌、過度のストレス・運動不足、夏眠冬眠等を続ける事により、病気になりやすくなります。つまり、これらを防ぐことが疾病予防に繋がります。日頃の健康管理をしっかりし、なにか異変を感じたら、すぐ連れてきてください。

 

疥癬症

原因は疥癬ダニの寄生を受けているハリネズミさんと直接接触したり、床材やタオルなどを介して感染することによります。ハリネズミさんは疥癬ダニの寄生を受けている可能性が高いので、ハリネズミさんを迎え入れる際は、一度診察してください。

症状は針の付け根の皮膚や目の周囲によく起こります。針の付け根にかさぶたのようにフケがみられる、脱毛、針が抜け落ちる、また激しいかゆみがみられることがあります。症状が進むと、元気が無くなり、食欲が落ちます。

治療には駆虫剤の滴下が必要です。すでに産み落とされた虫卵には効果がないため、卵が孵った頃を見計らって(7~14日間)、3~5回繰り返すことで駆中していきます。治療と共に飼育施設や飼育グッズを流水で十分に洗浄、熱湯消毒(50度以上)し、床材を全て交換して、衛生的な環境をつくりましょう

予防としてはお迎えをした際に診察を受けることです。また寄生しているかもしれない個体との接触を避けてください。