コラム
フェレットさんの繁殖「②発情期の行動や様子」
ペットショップなどからお迎えするフェレットのほとんどは、すでに避妊・去勢手術を受けているので、発情を迎えたり繁殖をすることはありませんが、「ノーマルフェレット」と呼ばれる避妊・去勢手術や臭腺の除去手術が施されていないフェレットは、成長に伴い性成熟を迎え発情が始まります。
その周期を下記の3回に分けて説明をしていきたいと思います。今回は「②フェレットの発情期の行動や様子」です。
②フェレットの発情期の行動や様子
男の子は、繁殖期になると雄性ホルモン(テストステロン)の分泌が増え、個体差はありますが、発情を迎えると被毛の色が変化したり、体臭が強くなったり、トイレ以外のあちこちでおしっこをするマーキング行動がみられるようになります。このほかにも、縄張り意識が強くなり、飼い主さんや他の男の子への攻撃性が強くなることもあります。
女の子が発情期を迎えると雌性ホルモン(エストロジェン)の分泌が増え、外陰部が赤く腫れて粘液の分泌がみられます。被毛が脂っぽくなったり、色が変化したりすることもあります。また、食欲が低下したり、興奮状態で落ち着きがなくなったり、睡眠時間が減る場合もあります。男の子の場合と同様に飼い主さんに対する攻撃性が増すこともありますし、その逆に甘えるようになることもあります。