コラム
フェレットさんのフィラリア症
フィラリア症は犬糸状虫症ともいわれ、蚊の吸血で感染します。
犬にとって非常に重要な病気ですが、フェレットさんにも感染することが知られています。フェレットさんは犬に比べて身体が小さいこともあり、感染すると重症になりやすく、治療も難しい病気です。予防法が確立されているので、しっかりと予防をすることが重要です。
原因
フィラリアに感染している動物の血液を吸った蚊に吸血されることにより感染します。感染したフィラリアの幼虫(ミクロフィラリア)はフェレットさんの体の中を移動し、やがて白く細長い成虫となり、心臓や肺動脈に寄生します。
症状
元気がない、疲れやすい、運動を嫌がる、咳や呼吸困難、胸水・腹水がたまる、などの心不全の症状が見られます。犬と違ってフェレットさんは身体が小さいため、ごくわずかのフィラリアに感染しただけでも症状は急速に進行してしまいます。重度の心不全症状を起こしたり、突然死してしまったりするケースが多く見られます。
次回フェレットさんのフィラリア症の「治療」と「予防」のお話をします。