コラム

ワンちゃん「犬のアトピー」

上着の出番が増えてきました。湿度が下がり、乾燥肌に悩まされる人も多いかもしれませんね。今回は、ワンちゃんのアトピー性皮膚炎について紹介していきましょう。

 

ワンちゃんのアトピー性皮膚炎は、原因がはっきりと特定される病気ではありません。多くの場合、耳や足先、脇や股など皮膚の薄い部分を異常に痒がります。フケが出たり、毛が抜けてしまったり、皮膚が赤くただれてしまうこともあります。主な要因としてもともとのアレルギー体質に加え、皮膚のバリア機能の低下や各種アレルゲンとの接触が考えられています。

 

似たような症状が起こる病気として、ノミやダニによる咬傷、疥癬やニキビダニの寄生、マラセチア菌などによる感染性皮膚炎が考えられます。また、アレルゲンが特定できればアレルギー性皮膚炎と診断されます。

アトピー性皮膚炎は、こうした病気の可能性が否定された場合に診断されます。痒み自体が生活の質を落とすため、症状がひどくなる時期にはお薬で抑え、ワンちゃんが生活する環境をできるだけ清潔に保ちます。

 

体が痒いというのは大変なストレスです。ひどい場合には食欲や元気にも影響するので、ワンちゃんが体を痒がっていたら早めに来院するようにしましょう。