コラム
ワンちゃん「混合ワクチン」
暦の上では秋ですが、まだまだ暑い日が続きますね。もう少し気温が下がったら明るい時間帯のお散歩や屋外ドッグランに…と考えている飼い主さんも少なくないでしょう。他のワンちゃんたちと接する機会も増えていくかもしれません。
そこで、今回はワンちゃんが打っておきたい混合ワクチンについて考えてみましょう。
混合ワクチンとは、1つのワクチンでいくつかの感染症に対応できるものです。対応する感染症の数によって5種混合ワクチン、8種混合ワクチンなどがありますが、このうち5種混合ワクチンは世界小動物獣医師会(WSAVA)によってコアワクチンとして位置づけられ、地域・生活環境問わず接種を推奨されています。
5種混合ワクチンは、犬パルボウイルス感染症、犬ジステンパーウイルス感染症、犬アデノウイルスⅠ型感染症およびⅡ型感染症、犬パラインフルエンザウイルス感染症を予防できます。いずれも重篤化及び死亡するリスクが高かったり感染力が高かったりするウイルスによる感染症です。
6種混合ワクチンは、5種混合ワクチンに犬コロナウイルス感染症が加わったもの、7種以降はこれにレプトスピラ菌の各血清型を追加していくものになります。
これらのワクチンは、生後1~3カ月の間に3回、その後年1回の接種が推奨されます。また子犬では免疫力が不十分なので、3回目のワクチン接種から1週間ほど経つまではワクチンの効果が十分発揮されない可能性があります。このため他のワンちゃんとの接触は3回目のワクチンが終わってしばらくしてからのほうが良いでしょう。
もちろん、ワクチン接種には副反応が出ることがあります。嘔吐や下痢、食欲不振、発熱、顔の腫れなどのアレルギー症状がみられることがあるので、できるだけワクチン接種は午前中に行ない、接種後30分ほどは院内にとどまり、その日は運動を控えたほうが良いでしょう。これは、稀ではあるものの特に重篤な副反応であるアナフィラキシーショックは接種後30分が最も発生しやすいこと、午前中に接種すればその後異変があっても病院に相談・来院しやすいこと、激しい運動により血流が早くなるなどの要因により副反応が誘発される可能性があることによります。
混合ワクチンは病院によって取り扱っているものが異なる場合があります。また、主に室内飼いなのかアウトドア派なのか、海外に行くことがあるのかによってワクチンの選択が異なることもありますので、事前に病院に確認すると良いでしょう。ワクチンについて、何か不安なこと、不明なことがあればぜひ病院に相談してくださいね。
