コラム
ネコちゃん 「ネコさんの健康寿命を延ばすデンタルケア」
わんちゃんは歯磨き教室やデンタルケア用品が充実している傾向が見られますが、実は、ネコさんもデンタルケアがとても大切です。
おうちのネコさんで
・口臭が強くなった
・よだれが増えてきた
・ドライフードを嫌がるようになった
・食べ物をお口からこぼす
・咀嚼が上手くできずに、くちゃくちゃと時間をかけてごはんを食べるようになった
・お食事中にお口を気にする、鳴く
・お顔を触られるのを嫌がる
・片側だけで噛んでいる
・体重が減ってきた
などの様子がみられる場合、歯やお口の病気が隠れている可能性があります。
ネコさんでは歯周病や歯肉炎、吸収病変などの歯科疾患が非常に多くみられます。
歯周病は、歯の表面に付着した歯垢が細菌の温床となり、歯ぐきに炎症を起こす病気で、歯肉炎が進行すると、歯を支える骨が破壊されて強い痛みを伴うこともあります。
また、ネコさん特有の病気として知って頂きたい病気の1つに、歯の吸収病変(Tooth Resorption、破歯細胞性吸収病巣、Feline Odontoclastic Resorptive Lesion)があります。
歯の表面や根の部分が溶けてしまう病気で、5歳以上のネコさんの30~60%、高齢のネコさんでは50~70%以上に認められるという報告もあります。
この病気では、本来は乳歯の交換時にだけ働く破歯細胞が異常に活性化して、永久歯を吸収してしまいます。
その結果、歯の表面のエナメル質や象牙質、歯の根元が失われてしまい、歯が折れやすくなったり、神経を損傷されると強い痛みが生じることもあります。
吸収病変は、見た目ではほとんど分からないことも多く、歯ぐきに隠れた根の部分だけで進行していることもあります。
原因や治療法は確立されていませんが、遺伝、加齢、慢性的な歯周病による炎症、噛み合わせの悪さによる刺激、ビタミンDやカルシウムの代謝異常などが関係しているとされています。
一度吸収されて変形してしまった歯は、元に戻ることはなく、症状に応じて、全身麻酔下での抜歯や、お薬が必要なこともあります。
歯科疾患の予防で最も効果的なのは毎日の歯みがきやデンタルケアです。
しかし、既に歯石や歯周病が進行している場合は、ご家庭での歯みがきだけでは改善が難しく、全身麻酔下での歯石除去や抜歯が必要なこともあります。
ネコさんについて、上述の症状がないか、いつもどおりごはんを食べることができているか、を確認することがとても大切です。
定期的なお口のチェックと早期発見、治療は、お食事を楽しみ、快適な毎日を過ごすために欠かせません。
当院では一般的な歯科検診や歯石除去、抜歯などに対応しております。
おうちのネコさんについて気になる様子がある場合は、お早めにご相談ください。
