コラム

ワンちゃん「まだまだ注意が必要!?虫が媒介する病気」

暦の上では秋ですが、まだまだ暑い日が続きますね。早朝や夜など比較的涼しい時間を選んでのお散歩はもうしばらく続きそうですが、実は今くらいの時期が来るのを待っていた小さいヤツがいます。耳元でプイ~ンと音がしたり、気が付けば腕や足が痒くなっていたり…そう、蚊です。そこで今回は、蚊を含む虫たちが関係するワンちゃんの病気についていくつか見てみましょう。

 

まず一つ目は、みなさんご存じかもしれません、蚊による媒介で感染するフィラリア症です。犬糸状虫という寄生虫のミクロフィラリアが感染しているワンちゃんの血液中にいて、これを蚊が血液と一緒に取り込みます。この蚊が他のワンちゃんを吸血することで感染が広がります。この蚊は気温が高すぎると活動性が落ち、少し涼しい時間帯を選んで獲物を探すようになるためお散歩にちょうどいい時間帯は蚊にもちょうどよくなってしまっているのです。寄生虫が血管内で成長してしまうと心臓に大きな負担をかけたり血管を詰まらせたりしてしまう恐ろしい感染症です。

 

二つ目は、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)です。人間でも話題になったこの病気はSFTSウイルスをもつマダニに咬まれることで感染する病気で、発熱や消化器症状がみられ、脂肪率も比較的高いです。感染した動物と接触した人間が罹ることもあり、近年最も注意するべき感染症の一つと言えるでしょう。マダニは草むらに潜んでいることが多いですが、ダニ自体は小さいため事前にダニがいないことを確認してまわるのは困難です。虫よけを正しく使うこと、そして極力ワンちゃんを草むらに行かせないことが一番の予防になるでしょう。

 

3つ目は、こちらもマダニが媒介するバベシア症です。これはバベシア原虫という寄生虫がマダニの吸血によってワンちゃんの血液中に入り、赤血球に寄生することで血色素尿や重度の貧血を起こす病気で、西日本で多く発生していました。治療をしても再発率は比較的高いといわれています。こちらもマダニとの接触機会を減らすことが一番の予防となるでしょう。

 

他にも虫が媒介する病気はいくつかありますが、多くの場合媒介する虫との接触機会を減らすことや駆虫薬を正しく使うことが一番の予防になります。また、そういった機会があってワンちゃんの体調に異変がある場合はすぐに病院を受診しそのことを伝えるようにしてくださいね。