コラム

ワンちゃん「話題のあの病気、ワンちゃんは大丈夫?」

日々世界中から様々なニュースがお茶の間に届きます。世界各地で国境を越えた往来が活発なことで新しい病気が発見されたり土着の病気が地域を超えて流行したりすることが多くみられるようになりました。そんなニュースを見ると、人間社会への影響はもちろんですがおうちのワンちゃんへの影響も心配になってしまいます。そこで今回は、最近話題になったあの病気や海外でみられる病気についていくつか見てみましょう。

 

最も記憶に新しい病気と言えば、ハンタウイルス感染症でしょう。クルーズ船内で感染が確認されたこの病気は地域によって型が異なり、今回話題になったのは南北アメリカ大陸のげっ歯類が自然宿主となるタイプでした。人から人への感染が確認されている株ではありますが、基本的には国内にはいない種類のげっ歯類を媒介するため、日本国内で爆発的に流行する可能性は少ないと考えられています。またワンちゃんが発症することもないため、ネズミとの接触を避けていれば以前このコラムで取り上げた感染症も含めて対策できるでしょう。

 

日本国内で撲滅されていても海外では依然脅威となる病気のトップクラスと言えば狂犬病でしょう。ほぼすべての哺乳類が感染し、発症したら致死率はほぼ100%です。国内では感染した人が入国して発症した例を除いて感染例は近年なく、ほとんど心配する必要はないと思われますが、万が一侵入してしまった時にはワンちゃんにワクチン接種をしているかどうかが重要になります。

 

いわゆるワンちゃんの風邪にケンネルコフがありますが、従来のものとはやや異なる症状をしめす症例が3年ほど前にアメリカで報告されました。当時は新しい病原体と考えられていましたが、現在ではコロナ禍による外出機会の減少によって様々な病原体との接触が減り、またワクチン接種率も低下していたことなどの要因が重なった結果であったとされています。

 

日々世界情勢は変化し、人々の生活も変わっていきます。また病原体も変異を起こすことがあります。正しく情報を集めて怖れ、対策することが重要です。ただ不安をあおるような情報も多いので不安に思ったら病院に相談してみてくださいね。