コラム

ネコちゃん 「猫の肥満にはご用心」

猫さんはとっても甘え上手な生き物。かわいいおねだりに、ついついごはんをあげ過ぎてしまうという飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。見た目的にも、コロコロ丸々とした猫さんは可愛いもの。しかし、脂肪がつき過ぎると良くないことも当然起こってきます。

まず、太ってくると自らの重さで動くのが億劫になり、ますます肥満が助長されますし、運動不足による便秘を起こしやすくなります。あまりに脂肪が多いと、診察の際に触診で異常が発見しにくくなります。また何かあって麻酔をかける必要があった場合、麻酔が効くのに時間がかかったりして調整が難しくなり、麻酔リスクが上がることになります。皮下脂肪だけでなく内臓脂肪も多いと、問題の臓器にアプローチしにくくなり時間が余分にかかりますし、脂肪にも血管が多く通っているため出血リスクも高くなります。肥満の子では「肝リピドーシス」という病気の発生リスクも高くなります。このように、猫さんにとっても肥満は大敵。おねだりに負けずに、飼い主さんが健康管理をしっかりしてあげましょう。