コラム

ネコちゃん 「猫の毛玉」

ご自宅のネコさんは毛玉を吐くことはありますか?ネコさんの4頭に1頭は年に数回ほど毛玉を吐くそうです。長毛種になると2頭に1頭の割合になります。吐く際にとても苦しそうにしているので可哀そうになります。

 

そもそも毛玉は何でできているのでしょうか?

毛玉なので「毛」でできています。自分自身の毛であったり、他のネコさんの毛である事もあります。ネコは寝ている時間が長いのですが、その次に多くの時間を毛づくろいに時間を費やしています。さらに、猫の舌はザラザラしていて毛をなめとると自然に飲み込む方向に進んでしまいます。これらによって胃の中に毛玉ができます。もちろん、便として排泄もされますが、換毛期などは非常に毛の量が増えるので毛玉を吐く可能性が高くなります。時々、毛玉を嘔吐していますが、食欲元気があれば問題はありません。

 

しかし、嘔吐をしようとするが出ず、食欲や元気が無くなる状態である場合問題がある可能性があります。それは「毛球症」と言う、胃の毛玉が大きすぎて排泄できない状態になっている可能性があります。ここまで行くと内科治療に反応しない場合、手術になる可能性があります。

 

毛づくろいはネコちゃんの精神的な安静の意味でも必要で、避けられない行動です。ただ、ブラッシングをコマメにするなどを行う事によって防ぐことも可能です。

ご自宅のネコさんが嘔吐をして、元気食欲が無いようであれば必ず病院を受診してください。