コラム

ネコちゃん 「猫の発情について」

初夏の季節となりました。

今回は、ネコちゃんの発情についてお伝えします。

 

子ネコちゃんが産まれる時期というと、桜の季節をイメージされる飼い主さまが多いかと思います。

実は、ネコちゃんは、長日繁殖動物といい、日照時間が長く暖かい時期に発情期を迎え、ピークは春~秋と言われています。

また、室内で飼育されているネコちゃんは、年間を通して暖かい環境で生活しているため、季節に関係なく発情することもあります。

 

女の子のネコちゃんは、生後半年から1年ほどで妊娠、出産ができるようになります。

未避妊の場合は、発情期の期間は1週間ほどで、これを2、3週間おきに繰り返すとされています。

 

女の子のネコちゃんには、生理はありません。

発情期に交尾刺激があったときに多排卵が生じるため、妊娠率が高く、着床から60日ほどで出産することができます。

 

一方、男の子のネコちゃんは、生後7から10ヶ月ほどで性成熟します。

女の子のような周期的な発情はなく、女の子の匂いや鳴き声に反応して発情するといわれています。

 

ネコちゃんが発情すると、大きな声で鳴いたり、いつもと違う場所でおしっこをスプレーしてしまう等の行動がみられます。

また、男の子は落ち着きがなく攻撃的に、女の子は飼い主さんに異常に甘えてしまうなど、情緒不安定になることもあります。

発情に起因した問題行動は、飼い主さまとの関係性を悪化させてしまうだけでなく、鳴き声等が原因で、ご近所トラブルに発展してしまうこともあります。

 

ネコちゃんの避妊去勢手術は、ネコちゃんを発情のストレスから解放し、望まない妊娠や、生殖器の病気から守ることができます。

また、尿スプレーやマーキング、攻撃性などの問題行動を改善する効果も期待できます。

 

初めて子ネコちゃんを家族に迎える方や、避妊去勢手術など、ご不安なこと、分からないこと等がございましたら、ご相談ください。