どうぶつのセンター病院

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フェレットさん「フェレットの胃潰瘍」|川口の動物病院、どうぶつのセンター病院では、犬、猫、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモット、シマリス、プレリードッグなど幅広く診療しております。

コラム

フェレットさん「フェレットの胃潰瘍」

胃潰瘍とは、胃粘膜の防御機構がさまざまな原因で崩れ、胃粘膜に「びらん」あるいは「潰瘍(かいよう)」が形成される状態をいいます。フェレットさんには胃潰瘍が多いことが知られています。フェレットさんの腸管は細くて短く、盲腸がありません。そのため、食物の通過に要する時間が短く、排泄回数が多いことが特徴です。このようなことから、胃潰瘍をはじめ、フェレットさんの消化器疾患は症状が発生するまでの過程も早いといわれています。※胃の壁は3層構造をしていて、内側から粘膜層、粘膜下層、筋層からなっています。「潰瘍」とは、このような構造の胃壁がさまざまな原因によって傷つけられ、えぐられた状態です。一般的に、傷が粘膜下層より深くなった状態を「潰瘍」、粘膜下層に達しない状態を「びらん」と呼びます。

原因はストレス、全身に病変や症状がみられる全身性疾患(慢性腎不全、リンパ腫など)、胃酸過多、細菌(Helicobactre mustelae:ヘリコバクター菌)への感染、ステロイド剤などの薬剤の投与、異物摂取などが原因で胃潰瘍となると考えられています。ヘリコバクター菌(Helicobactre mustelae)は 胃に生息する細菌で、ほとんどのフェレットさんが保菌しているといわれています。ヘリコバクター菌と胃潰瘍との因果関係は完全に証明はされていませんが、ヘリコバクター菌のいくつかの種では、菌が放出する物質が胃の粘膜を傷つけ、長期間感染にさらされていると胃に障害をきたすと考えられています。なお、人との間では感染はおこらないとされています。

症状は食欲不振や歯ぎしり、嘔吐、吐血、黒いタール状の軟便、体重の減少などを認めることがありますが、無症状の場合もあります。重度の胃潰瘍になると胃の血管が破れることにより胃内で大量出血することがあり、出血性のショックを引き起こすこともあります。

検査は触診、エコー検査、レントゲン(X線)検査などで診断を行います。確定診断には造影レントゲン検査や内視鏡検査が必要となることもあります。

治療は一般的にヘリコバクター菌を殺菌するための抗菌剤、また、胃粘膜保護剤等の投与を行いますが、長期にわたる治療が必要となります。

予防はフェレットさんになるべくストレスを与えないように、過密飼育や不衛生な環境などを回避しましょう。早期に発見することが重要となりますので、ご自宅ではフェレットさんの便の状態や食欲などをよく観察しましょう。

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